インターネットに限らずですが、私たち人間は便利さにすぐ慣れてしまいます。そして、もう不便な時代には戻れない、戻りたくないと思うのです。徒歩しか移動手段のない時代もありましたし、家にお風呂がないのが当たり前の時代もありました。届くまでに数日かかる手紙、手書きの表や計算、箒で掃除をすること、手で洗濯をすること、電子レンジを使わずに調理をすること、かつては誰もが当たり前にやっていたことが、今ではとても不便に感じられます。温水洗浄つきのトイレに慣れてしまった人は、和式の汲み取りトイレには戻れないと思うかもしれません。けれど、案外人は不便さにも慣れてしまえるものなのです。そうしなければ生きていけない状況になれば、人はどんなことにも慣れていきます。良くも悪くも、環境に適応できる生物だけが生き残っていけるのです。人間もまた例外ではありません。とはいえ、今もしもインターネットが突然まったく使えなくなってしまったら、あるいは利用が大幅に規制されるようになってしまったら、大騒ぎになるでしょう。ビジネスに大打撃をこうむる人が大勢いるのはもちろんですが、反発する人や、慌てる人がたくさんいることは容易に想像できます。中にはインターネットがなければ生きていけないとまで思う人もいるかもしれません。人により依存度はさまざまですが、ビジネスにせよ、プライベートにせよ、かなりの数の人々がインターネットに依存しているのが現代社会です。便利さの恩恵を受けながら、いかに上手くインターネットを利用していくかを考えていかなくてはいけません。
インターネットが普及し、一人に一台パソコンを持つことも当たり前になった現在ではちょっとピンとこない話かもしれませんが、かつてはカラーテレビ、クーラー、車、この3C(CollarTV、Cooler、Carの頭文字)を持つことが憧れという時代がありました。現在ではテレビやクーラー(というよりもエアコン)が家にあるのは当たり前のようになり、各部屋にテレビやエアコンがついていることも珍しくありません。パソコンすら1人1台という家庭も増え、自室にこもってインターネットをする若者も増えています。車に至っては、若者の車離れ現象が起きているといわれています。交通手段のメインを車に頼らざるを得ない地域ではない場合、生活に必ずしも必要のない車を、ローンを組んでまで車を欲しいとは思わない人が増えたのです。
最近では、特に若い世代にテレビ離れが進んでいるといわれています。お茶の間に家族が集まってテレビを見るという家庭も少なくなってきています。自室にこもってインターネットをする子供が増えていることを問題視する人もいます。テレビの登場で映画館で映画を見る人が減ってしまったように、テレビもまたインターネットの登場で、かつての娯楽の王様の位置から滑り落ちようとしているのでしょうか。特に若い世代では、テレビを「つまらない」と感じる人も少なくないようです。
レコードがCDになり、そのCDも売れなくなり、データ配信の道を進んだように、ビデオがDVDになり、ブルーレイになったように、技術が進化し、人々のニーズは常に変化しています。インターネットが登場し、私たちの生活もさまざまな点で変化してきています。インターネットの普及でテレビ離れが進み、テレビの視聴率が低迷しているといわれています。消費者がテレビを見なくなれば、テレビのスポンサーである広告主にとっては大問題です。そしてスポンサーがつかなくなればテレビ番組は制作できませんから、テレビ局を始め、テレビに出演することで生計を立てている芸能人にとっても大問題でしょう。
今では新聞をとらなくても、インターネットでニュースを知ることができるようになりました。普通の家庭では新聞をとっていても通常は1紙だけですが、実は新聞社によって、掲載される報道内容には片寄りがあるのです。その結果、そのとっている1紙が掲載している報道だけが真実だと思ってしまいます。ところがインターネットで色々なニュースを見てみると、同じ問題を取り扱っていたとしても、さまざまな見解があることがわかるはずです。これはテレビの報道番組にも同じことが言えます。ツイッターなどのツールを使えば、さらに細かい情報を知ることもできます。
インターネットの登場で、私たちの生活にも色々な変化が起きています。ビジネス面での変化はもちろんですが、個人レベルでも大きな変化を感じている人も多いでしょう。極端にいえば、パソコンとインターネットを使ってできる仕事をしている人なら、一歩も外に出ずに生活することもできます。実際に店舗をかまえているお店の人には怒られてしまいますが、食事も衣類も日用雑貨も、本やDVDなどの趣味の物も、ネット通販で頼めば家に届けてもらえるのです。最近ではレンタルDVDや漫画本などもネットで借りることができます。
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